良いお芝居を観るということ

かつて2000年頃、MODEがもっとも盛り上がっていたころ、池袋芸術劇場の前の噴水まで中に取り込んだ東京都の造った500人収容のテントで芝居をさせてもらった!

そのとき、ドイツの留学生の女の子が「とても良い芝居だったが、3,800円は高すぎる。我が国は最高級のオペラでも800円くらいで観られる! だから、次3,800円があったら彼氏と美味しい食事に使いたい」と言われてショックでした。 

たしかに僕だって、今シニアで映画を1,000円で観られます。日本の小劇場の料金レベルは世界的に高いです。 
やはり、自国の文化に対する国の考えの貧困さと言うしか無いのですね。 

だって、映画はヒットすれば、世界中で同時上映できますが、お芝居って一人1分かけても成立しないし、スタッフも同時間にいないとできない贅沢なものですものね! 
でも、それを知っているから一銭にならなくてもやりたい人が後を絶たないのかもしれません。 
このジジイを国が今さら助けてくれません。どうかご支援を! 


初演のときにいただいた感想(アンケート)を一部抜粋します。
まさに老若男女問わず、たくさんの方が観てくれ、たくさんのアンケートを書いてくださいました。

●時空の超え方の軽やかさに脱帽しました(42才・女) 

●初見でしたが“めっけもの”の劇団でした。田口さんの演技も光っていました。(61才・男)

●三田村さんが70代と10代の役を演じているのがすごいと思いました。(23才・女) 

●戦争を描いた作品はたくさんあるけど、泣きながらおにぎりを食べているシーンが、戦争の愚かさを一番表現している気がしました。(28才・男)

●若い私たちは、どうにか後世に戦争がどんなものが伝えていかなければならない。まだ元気な祖母に話を聞こうと思いました。(21才・女) 

●自分が父に何をできるのだろうか、考えてしまいます。(27才・男)

●人の人生そのものが、すべてそれぞれドラマなんですね。よい脚本とよい演技が一緒になって時間を忘れていました。(65才・女) 

●小中学生の子どもと観ました。生の芝居に触れる機会が無いので、とてもよい経験になりました。(45才・女) 

●私の父の戦争の話、肩を落とすその姿、思い出していました。(48才・女) 

●家族を見つめ直すきっかけになるような作品だと思いました。(27才・女)

●戦争の悲しさと、人間の希望を教えていただきました。(50才・男) 

●お腹が空くという感覚は本当に辛かったのでしょうね。私も父ともっと話をしておこうと思いました。(女)

●同年代の人間として感銘を受けました。(75才・男)

●仲のよくない父がいますが、話をしてみたくなりました。(47才・男)



ぜひご支援をお願いいたします。

at 16:19, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

今こそ、戦争について考える

戦後70年とさかんに言われております。

僕は1944(昭和19年)敗戦の前年に生を受けました。そのころから太平洋のあらゆる戦線で敗退し、本土に空襲が、そして沖縄が全滅、東京大空襲、広島・長崎に原爆が投下され、敗戦を迎えました。そして平和憲法を頼りになんとか70年同じ過ちを繰り返さずやってきました。 

昨年から今年にかけて、日本は大きく、ふたたび戦争への舵を取り始めました。 僕

等が育った戦後とは、すべて経済優先で突っ走り「国としてどうあるべきか」という議論を積み重ねて来なかったため、日本人の国際感覚は欠如してしまいました。 

あの大震災が起こって、全国民が原子力の恐ろしさを70年ぶりに思い起こしたと思った4年後には、再稼働が平気で政府の方針になり、オリンピック招致では、福島の水は「完全にコントロールされている」などと世界中に臆面のないウソをつき、自衛隊を「わが軍」と呼ぶ狂気の総理を、誰も引きずり下ろせない! 

こんな今の日本にあって、陛下は一貫して先の戦争を忘れてはならないと、あの御年で慰霊の旅を続けておられます。 
僕も同じ日本人として、あの戦争を生き残り、僕等を育ててくれた親たちのためにも、戦争についてまったく知らずに育った昭和、平成の若者に語っていかなければならない。 
それが同時代に生きて、創造行為をしている者の責任だと思っています。 

「父との夏」。

戦争はお腹が減るものだということ、おにぎり一個の大切さを今こそ共有したいです。 
今恐ろしいのは、どんな悪法だろうが、サンゴを破壊しようが、自民党が沖縄で完全に敗れようが、圧倒的な議員数ですべて“粛々と”やるというのだからたまったものではない。

そして庶民は皆、選挙というものを諦めてしまった。 
こうなると、我々が戦後民主主義と考えた少数の異なる意見も耳を貸し、議論していけるような、弱者も仲間にしていけるような社会というイメージは、もはや数の前に何の力も持たない。

 我々日本人はいつでも、自ら見放した素晴らしい文化や伝統が、外国に評価されてから慌てて取り戻そうとするけど、我々はたくさん素晴らしいものを創っています。
それを今一度、皆で観ようではありませんか。 

「父との夏」どうかもう一度、三田村にやらせて下さい。 
この度、三田村組再始動の起爆剤にと、クラウドファンディングを立ち上げました。
良い芝居です。でも、僕一人ではできません。 

劇場、照明、音響、舞台装置、美術、宣伝、衣装、事務所費、稽古場代……と、本当に一本のお芝居にはお金がかかります。
どうか、どうか、三田村に支援を!

at 14:43, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

【「父との夏」によせて】三田村周三インタビュー

at 23:58, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

張ち切れパンダ「頭の鉢」無事終了しました

「頭の鉢」OFFOFFシアターでの8公演、無事終了いたしました。 
狭い劇場にたくさんの方が復帰公演に駆けつけてくれて感動しました。 

続けていると楽しいことがあります。
今回は何と言っても小学校3,4年生のとき、ボクが級長で副級長をやっていた女性があれから60年経って初めて札幌から芝居を観に来てくれたことです。賀状のやりとりはしていましたが、面影はまったくそのままでした。 

そして、また福島、山形、四国、静岡から駆けつけてくれる皆さん、本当にいつかボクが汽車賃払って招待したいものです!

大変な難産だった作品で、ラストまで話が決まったのは本番の3日前くらいでした。
しかし、お客様から作品の完成度を疑うような発言はまったく無く、しかも、ボクのお客様の多くは70才過ぎですが、一様におもしろがってくれたこっと、嬉しい限りです。 

作品の完成は遅かったですが、稽古場と人間関係に妥協がなかった、その緊張感がこの舞台を作り上げたと考えています。 朝日新聞で長いこと劇評をされていた天野道映さんにも、梨澤の才能を報せたく観劇していただいたところ「ラストの絵を描ける作家…とても素晴らしい。三田村さんが世に出してあげてください!」と言われました。

 8月はシャンプーの児玉さんの作るユニットに、そして来春は椿組の春公演で外波山のところ。ガンバレ! もう半分以上出かかっているよ! 

ともかく、復活記念小ライブに続き、張ち切れパンダ、そして「父との夏」と走ります。
どうかヨロシク! 

最後に、観た多くの人に言われたこと「アンサンブルがいい!」うれしかったです。
本当にこの5人と作演出と創ったという感が大きいです。

at 16:25, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

「改めて美香ちゃんのこと」と張ち切れパンダ8かいめ「頭の鉢」

 先日「復活記念小ライブ無事修了しました」の記事を書きましたが、その中で、美香ちゃんのことをミンカの経営者としか書いてなかったことを指摘されました。



彼女は入院段階から相談に乗ってくれて、ボクの再起へのスケジュールに沿って協力してくれ、しかも「先生の鞄」は彼女のすすめで本も頂き、相手役もしていただき、その上場所まで提供してもらい、作中のキンピラレンコンまで作ってくれ、打ち上げで酔っぱらったボクを一晩泊めてさえくれました。
改めて本当にありがとうございます。
そしてご苦労様です。
そして、「先生の鞄」の第二弾、秋にはやりたいと思っております。

そしてボクは、今は、張ち切れパンダ8かいめ「頭の鉢」の稽古に邁進しております。



張ち切れパンダ「頭の鉢」

作・演出:梨澤慧以子 
日程: 
2015年4月8日(水) 〜13日(月) 
8日(水) 19:30★ 
9日(木) 19:00 
10日(金) 14:00 ★/ 19:00 
11日(土) 14:00 / 19:00 
12日(日) 14:00 
13日(月) 15:00 
※受付開始・開場は、開演30分前より行います 
※★の回は割引実施回です 

会場:下北沢OFFOFFシアター 
東京都世田谷区北沢2-11-8 TAROビル3階 
tel: 03-3424-3755


出演: 薩川朋子、八木菜々花、中島愛子、江端英久、三田村周三

料金: 全席自由
前売り・当日券 3,500円
学割 2,500円(要学生証提示)
初日・平日昼割 2,700円 セット券 5,000円(前売りのみ)
【張ち切れパンダ×HIGHcolors特別企画】 
※未就学児、入場不可 

三田村組宛メールでもお受けいたします。 
件名「頭の鉢」、日時、枚数、お名前、ご連絡先を明記の上お送り下さい。
webmaster★mitamuragumi.com (★を@に変えてください)

at 16:08, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

椿組を観て

昨日、椿組の『星の塵屑(ごみくず)ペラゴロリ』をスズナリで観てきました。
熱い芝居って気持ちいいものですね!

椿組の今の中心メンバーは、一年一年確実に腕を上げています。テントも含め、自分の集団で最低年2本出演チャンスがアリ、外にも出かけられる、あるいは外に出ちゃったけど、椿組には毎年呼んでもらえるという役者たち。
しかも、作・演出・共演者が一流でスタッフも一流。これじゃ、しかも若い内でしたからそうとうレベル高いです。さらにトバさんがプロデューサーをして、とても目が高く、そのくせ自分の役とかよりも若手のことを先に考えているところがエライ!
とにかく、これだけ役者が揃っていると、芝居を観ることがとても楽しい!

ボクもがんばらなくては!

at 13:54, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

「蘇った三田村周三復活記念小ライブ」無事終了しました

「復活小ライブ」26日(木)、27日(金)計3回、無事終了いたしました。ありがとうございます! 

小さな“喫茶ミンカ”(美香ちゃんママが経営する北鎌倉の喫茶店)に3回で71名もの方々(スタッフも入れ80名)に観ていただけたこと、しかも平日の昼だけなのに)本当に本当に感謝感激しております。 

しかも2日とも、ほぼ全員残って飲んでいってくれたこと! 
お店使わせてくれた川端夫妻(美香ちゃんとダンナさんのこと)! 
そして、丁寧な演出、舞監、音響、照明、脚本までやってくれた保倉大朔君! 
ミンカの二人のお嬢さん、宇田敦子さん、大谷詩織ちゃん、ありがとう! 
写真を撮ってくれた加藤史崇さん、ありがとう! 
演劇愛の塊、上田郁子さん、ありがとう! 
そして最後に、観て、撮って、取材してくださった共同通信の小島健一郎さん、八木良憲さん、ありがとうございました! 

今日、朝10時まで寝てしまい妻が死んでるのかと見に来たくらい、ぐっすり眠れました! 

三田村

at 18:18, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

ライブまで一週間

復活ライブまで一週間。
ダメモトでやっていたが、昨日初めて自分の声が聞こえた!

さっちゃん(柴犬)と墓地の散歩をしながら“うなって”いたら口が回っている!
嬉しい!

まあ、それはそうなのだが…
“アベ”は刻一刻と世界中に力を(戦争を)仕掛け、日本をもっとも先鋭的軍国国家にしようとしている。もう歯止めが効かない!
つくづく悔しい!
ごめん、後藤ケンジさん、ボクは力がなさすぎる!

今は一秒一秒、力をつけるしかない!
あと数日このライブと向き合おう!

あ、そうだ。26,27日、3回ともまだ何人かは入れます!
ぜひおいでください!

at 09:53, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

「復活小ライブ」!?

私事と言いながら「復活小ライブ」のお知らせをしてしまって、反響の大きさに驚いております。

このライブのお知らせを作ってくれたのが、一緒にリハビリに付き合ってくれる美香さん。
実は彼女は女優さんですが、裏でプロとしてONEOR8や三田村組などのチラシのデザインをやっており、今回のライブにはもったいない出来!

発病、そして入院、退院。この間の皆さまの応援に対し、「こんなに元気になりました」と伝えたかっただけのはずがエライことに!
大したことはやりません!
セリフをきちんと喋れるか、演劇学校の1年生のように確認しているだけです。

いろいろ、言い逃れしているようですが、そうではなく、ホントに応援してくれた皆さまに元気な姿を見てもらい、もう酒も飲めますよ!という会をして一緒に飲みたかった!
そういうことなので、演劇的期待をしてこられる方…有りません!

皆さまの応援で元気になった三田村と飲んでやろう!
せっかくホッとしてたのに、なぜ生き返ったのか!
ウソかほんとか見てやろう、そういう方どうぞ!!

at 22:51, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -

あけましておめでとうございます

1月10日、退院後半年の検診ではガンの痕跡無し! しかも、唾液も完全回復。味覚も完全に戻りました。

今年の正月の“三田村亭”はけっこう繁盛!
30名の人が駆けつけてくれましたが、ボクの正月料理の味付け、完全に戻っているとのこと。安心しました。

残る問題は8カ月間のブランクと、薬により身体がボロボロになっていて、少し動くと、首、肩、腕と痛いとこだらけということ。今は整形外科で毎日首の牽引と痛み止めを打っています。

病気をしてみていろいろなことに気づきましたが、やはり一番驚いたのは、ボクが他者を想っている何倍もたくさんの方に想っていただいていたことです。
言い方を変えると、自分の力より何倍も期待していただいているということでもありました。
そんなこんなで、今年の5日の書き初めでは、先日書いた「明日死ぬかのように生きなさい。そして、永遠に生きるかのように学びなさい」を選びました。

この歳になって、中高時代以来の読書、映画鑑賞、音楽鑑賞の時間を得てつくづく感じたことは、自分がやりたかったこと、表現したかったことは、どんな時代の表現者たちもすでに本質的に同じところに向かっていたし、やってきているということでした。
でもそれは、決して救われることのない人間の問題で、歴史的時間や宇宙的時間から見ればゴミのような小さなことなのだが(たかだか一人の人間かにとっては50〜100年の時間)、その小さな一瞬がボクらが生きる永遠の問題でもあるということなんですね!

これからの一日一日を大切に生きたいと想う新年であります。

三田村

at 17:17, 三田村 周三, 三田村 周三

comments(0), trackbacks(0), - -